Home > アイルランドで山登り >
[山登りの後は牡蠣フェスティバル&ドロヘダの町散策へ]
Slieve Foy 589m - Co. Louth
スリーヴ・フォイ山はラウス州にある標高589メートルの山でラウス州*の最高峰です。
スリーヴフォイはラウス州北東のクーリー半島(Cooley Peninsula)に位置するカーリングフォード山地の一角を成す山です。
*ラウズ州とも。現地の人の発音はこちらに近いような感じに聞こえいこともないです。
ニューリーの近くから見たカーリングフォード山地遠景。
カーリングフォードという町がスリーヴ・フォイの最寄り町となります。
山のすぐふもとにある町で、牡蠣で有名な町でもあります。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
スリーヴ・フォイ山への登山道入り口。
山頂へのルートは色々とあると思いますが、山の東側から登るのが一般的なようです。
このルートだと頂上まで道が通っていて、道しるべも随所にあるので楽に登れると思います。
スリーヴフォイの登山道(右の細い道)
スリーヴフォイ山の登山道に設置してある道しるべ
ふもとから頂上までの距離は約4km、1時間くらいで着くことができます。
頂上には三角点が立てられています。
頂上の三角点
頂上で記念撮影。
ここまでの道のり
頂上までの距離は3.99km、所要時間は1時間12分でした。
頂上は360度のパノラマが広がっています。
北アイルランド最高峰のモーン山地や、ニューリーの町、ダンドーク、アーマー方面などを見渡すことができます。
頂上からダウン州方面の眺め。奥に聳えるのは北アイルランド最高峰のモーン山地です。
頂上からニューリー方面の眺め。
頂上付近からのカーリングフォードの町並み
スリーヴ・フォイ山の最寄りの町カーリングフォードは牡蠣で有名です。
アイルランドで牡蠣というとゴールウェイが良く知られていますが、カーリングフォードも牡蠣の町として有名です。
カーリングフォードのメインストリート
カーリングフォードのオイスターバー「P.J's オイスターバー」
P.J'sで食べた牡蠣
別の牡蠣料理店「The Oystercatcher Bistro」
The Oystercatcher Bistroで食べた牡蠣
カーリングフォードでは毎年8月にオイスターフェスティバルが開催されています。
アイルランドには「ドルメン(dolmen)」と呼ばれる石造りの遺跡が各地にあります。
クレア州西部の「プールナブローン・ドルメン (Poulnabrone dolmen)」などは特によく知られているドルメンです。
ドルメンの大きさはまちまちですごい小さいものから超巨大なものまで様々です。
カーリングフォードに遺るプロリーク・ドルメン恐らくアイルランドに遺るドルメンの中ではかなり大きい部類に入ると思います。
紀元前3000年くらいに作られたもので重さは47トンもあるそうです。
人の背丈と比べるとこんな感じです。
モナスターボイスは上のプロリークのドルメンから南西約40kmに位置する5世紀に建てられた古い教会跡です。
モナスターボイスのラウンドタワーとハイクロス
モナスターボイスのMuiredachのハイクロス。
アイルランドで最も有名なハイクロス(ケルト十字)と言われています。
十字架と土台にはアダムとイブの堕落、アベルの殺害など様々な宗教的なシーンが彫刻されています。
彫刻は十字架の全ての面に施されています。
モナスターボイスの教会跡には上の「Muiredachのハイクロス」以外もハイクロスもあります。
こちらのハイクロスはアイルランドで最も高いハイクロスと言われています。
ドロヘダ*はラウス州の南側に位置するラウス州で2番目に人口の多い町です。ダブリンのベッドタウンとしても機能しており、ダブリンに通勤・通学している人も多いです。
*ドロハダとも。現地の人の発音はこちらに近いです。
ドロヘダの町並み。町のはずれにあるミルマウントフォートより望む。
これがミルマウントフォート。1640年代に起きたドロヘダ攻城戦の舞台となった場所です。円形の建物はマーテロー塔というナポレオン戦争の時代にイギリスやアイルランド各地に築かれた防御砦です。
ミルマウントにあったレトロな電話ボックス。
町中から見上げたマーテロ塔。地元の人からは「カップ&ソーサー」と呼ばれているそうです。
町中を流れるボイン川に架かる歩行者専用の橋ヒュー・デ・レイシー橋(Hugh De Lacy bridge)。橋の対岸にはスコッチホールショッピングセンターというこの町で一番大きなショッピングエリアがあります。
美しいフォルムのボイン鉄道橋(Boyne Viaduct)。
1855年に出来た橋で、現在でもダブリン-ベルファスト間を結ぶ路線の橋として使われています。
国の文化財的な扱いを受けている橋です。(アイルランドの「National Inventory of Architectural Heritage」に登録されている)
ドロヘダのランドマークのひとつセイント・ローレンス・ゲート(Saint Laurence Gate)。13世紀に作られた「バービカン(甕城おうじょう)」とのことです。
同じくドロヘダの代表的なランドマーク「セントピーターズ大聖堂」。
セントピーターズ大聖堂の中。すごく立派な造りをした教会です。
この教会にはオリヴァー・プランケットという16世紀のカトリックの聖職者の「ザ・ヘッド(The Head)」が飾られている(?)ことで知られています。
オリヴァー・プランケットは1600年代後半にイギリスで起こったカトリック陰謀事件のあおりを受けて処刑されたカトリックの聖職者の一人です。
処刑場へと引きずられていくオリヴァー・プランケットを描いた絵。(教会の中に飾られています)
オリヴァー・プランケットの処刑後、有志(友人?)がオリヴァーの生首を持ってローマの教会へ持って行ったそうです。
その後生首はアーマー州の教会へと渡り、1921年からこの教会に祀られているそうです。。
「ザ・ヘッド」とはつまるところオリヴァー・プランケット大司教の頭部、早い話が大司教の生首が祀られているというわけです。
普通に誰でも見れるところに飾られて(?)います。
私も実際に見て、写真にも撮りましたが、ここに掲載するのは控えさせていただきます。
見てみたい人は「Oliver Plunket Head」で検索してみてください。
教会内では普通に展示?されているので、不気味な雰囲気はぜんぜんありません。
ドロヘダのセメントロード。
この道をまっすぐ行くとアイルランド最大のセメント工場に行きつきます。
ドロヘダで唯一の良質なアイリッシュ音楽のセッションをやっているパブ、「Ni Cairbre」。
アイルランドを代表するフィドル奏者ジョー・ライアンが生前よくここで弾いていたそうです。
2018年と2019にはアイルランド最大の伝統音楽のフェスティバル「フラー・ヒョール・ナ・へーレン (Fleadh Cheoil na hÉireann)」がドロヘダで開催されます。
ちなみに私がドロヘダに来たのはまったく予定外の出来事でして・・
N1でダブリン方面に向かっている最中に、乗っている車の調子が悪くなって、急遽ドロヘダの整備工場に持っていくことに・・
修理してもらっている間にドロヘダを観光してきました。
ドロヘダに来たこの日、私の車の走行距離が88888マイルに到達。
これまで頑張ってくれたお礼にパチパチパチパチパチと拍手しながらキリ番をパチっと撮ってみました。
ちなみにこちらの車なので距離もスピードもマイル表示です。(約14万2千キロ)