色々なバンジョー (Various Banjos)

 

アイリッシュバンジョー (Irish Banjo)

 

アイリッシュ音楽で使われるバンジョーがこのバンジョー。

 

低い方から「GDAE」と、フィドル(バイオリン)と同じ調弦が用いられる。コードをかき鳴らすような演奏はせず、アイルランドのダンス曲の主旋律を単音でピックで演奏する。運指がフィドルと同じなので、アイリッシュバンジョーの奏者にはフィドルも演奏できる奏者が多い。

 

奏法についてはこちらを、アイルランド音楽で演奏される曲についてはこちらをご覧ください。

 

アイリッシュ バンジョー

アイルランドのバンジョーメーカー

「エメラルド・バンジョー」のテナー・バンジョー

アイルランドを代表するバンジョー&フィドル奏者

「カホル・ヘイデン」のアイルランド伝統曲の演奏。

 


 

5弦バンジョー (Five-string Banjo)

 

一般的にバンジョーといえばこれを指すことが多い。弦の本数は5本。調弦は「gDGBD’」が用いられることが多い。5本ある弦のうち1本はネックの途中から張るのが特徴。指で弾くことが多く、金属製の爪(フィンガーピック)を用いる場合もある。

 

バンジョー
5弦バンジョー
バンジョー
弦1本だけネックの途中から出ているのが特徴

5弦バンジョーの典型的な演奏法というと、こういうイメージでしょうか?

こういうのはブルーグラス・バンジョーというそうです。

 

アイルランドの音楽で5弦バンジョーは主に歌の伴奏に用いられています。

 

ルーク・ケリーや、フィンバー・ヒューレイなどがよく知られています。 

 

フィンバー・ヒューレイの「スイート・シックスティーン」

 

ごく少数ですが、5弦バンジョーでリールやジグなどのダンスチューンを弾く奏者も居ます。

 


 

・ロングネック・バンジョー (long-neck banjo)

 

基本的に5弦バンジョーと同じですが、ネックが長く(フレットの数が多く)なっています。普通の5弦バンジョーと同じく5本の弦のうち1本だけネックの途中から飛び出すのも特徴です。

 

バンジョー

ロングネックバンジョー

 

ロングネックバンジョーとティンホイッスルがトレードマークのアイルランド人シンガー「トミー・メイケム(Tommy Makem)」が歌うGreen Grow the Rushes Oです。

 


 

・テナーバンジョー (Tenor Banjo)

 

基本的に楽器自体はアイリッシュ・テナー・バンジョーと同じものですが、調弦方法は「CGDA」が用いられるそうです。

 

フレットの数は標準で19フレットだそうですが、17フレットのショートスケールモデルを使うプレーヤーも居るそうです。

 

普通はピックで演奏するようです。

 

派生楽器としてバンジョーの胴体をギターに置き換えたテナー・ギターがあります。

 

ジャンルとしてはディキシーランドジャズのような昔風?のジャズのバンドで使われているイメージが強いでしょうか。

 

楽器としてはマンドリンの持ち替え楽器として使えるので、マンドリンを使うジャンルの音楽で用いられることもあるようです。

 

タンゴやショーロなど南米の音楽でも使われるようです。

 

バンジョー

テナーバンジョー

 

ディキシーランドジャズのバンジョー奏法のイメージというと、こんな感じでしょうか?

 

テナーギター

テナーバンジョーから派生したテナーギター。テナーバンジョーの胴体をギターの胴体に置き換えた楽器で、弦の本数は4本で、テナーバンジョーと同じように「CGDA」と調弦します。アイリッシュ音楽で使われる時は「GDAE」とチューニングします。

 

テナーギター奏者が2人居るジャズユニットです。二人ともフルアコタイプのテナーギターを弾いています。

 


 

・プレクトラム・バンジョー (Plectrum Banjo)

 

弦の本数は4本でフレットの数は標準で22フレットでテナーバンジョーよりもネックが長いの特徴です。調弦は「CGBD’」が用いられることが多いそうです。

 

テナーバンジョーのネックが長くなったものではなく、5弦バンジョーから5弦を取り払ったものと考えると分かりやすい楽器とのこと。

 

基本的にピックで演奏するそうです。

 

こちらの楽器も派生楽器としてプレクトラム・ギターなるものが存在するそうです。

 

バンジョー アイリッシュ

左がテナーバンジョーで右がプレクトラムバンジョー

 

 


 

・ ギター・バンジョー (Guitar Banjo)

 

ギターの胴体をバンジョーの太鼓の部分に置き換えたのがギター・バンジョー。(その逆がテナーギター?) 弦の本数、調弦方法などがギターとまったく同じなので、ギターが弾ければすぐにでも弾くことが可能。(逆に他のバンジョーが弾けても、ギターが弾けなければ弾けない。) テイラー・スイフトが弾くらしい。

 

バンジョー アイリッシュ

ギターバンジョーを弾くテイラー・スイフト

 

 


 

・チェロ・バンジョー (Cello Banjo)

弦の本数は4本で、調弦はチェロと同じ「CGDA」

 

専門的に演奏する人は少ないようだが、特に変り種な楽器というわけでもないようで、普通に現行品が出回っている。

 

"チェロ"バンジョーだけにバッハの無伴奏チェロ組曲などをアレンジして弾いている人もいるようです。

 

バンジョー

チェロ・バンジョー

 

 


 

・マンドリン・バンジョー (Mandolin Banjo)

 

マンドリンの胴体をバンジョーの太鼓の部分に置き換えたのがマンドリン・バンジョー。(バンジョーマンドリンとかバンジョリンと呼んだりもするらしい)

 

)弦の本数はマンドリンと同じく8本で、調弦は当然マンドリンと同じく「GGDDAAEE’’」。

 

演奏法も普通のマンドリンと同じなので、マンドリンが弾ければ嫌でもで弾けるはず?

 

特に変り種の楽器ではなく、割りと普通に市場に出回っている。

 

バンジョー

 


 

・ウクレレ・バンジョー (Uklele Banjo)

 

ウクレレの胴体をバンジョーの太鼓の部分に置き換えたのがウクレレ・バンジョー。(バンジョレレと呼ぶことも)

 

弦の本数も調弦法も演奏法もウクレレとまったく同じなので、ウクレレを弾けなければ弾くことが出来ないバンジョー。(ウクレレを弾いたことのない、他の種類のバンジョー奏者に渡してもいきなりは弾けない) 

 

これも特に変り種楽器ということはなく、普通に市場に出回っている。

 

バンジョー
ウクレレバンジョー

 


 

・バス・バンジョー (Bass Banjo)

 

コントラバス(ダブルベース or ウッドベース)の胴体部分をバンジョーの太鼓の部分に置き換えたのがバス・バンジョー。

これも特に変り種楽器ということはなく、ギブソンなどのちゃんとしたメーカーがまじめに作っていた時代もあったとか。(下の写真は昔のギブソンのカタログだそうです)

 

バンジョー

ギブソンのベースバンジョー(バスバンジョー)

 

バンジョー