アイリッシュフィドルの基本情報(楽器や基本的な演奏法について)

はじめに

 

 このページではアイルランドの伝統音楽を演奏する際に用いられている「フィドル」という楽器について解説したページです。

 

検索でこのページに来られた方もいらっしゃるかと思いますが、このページで解説している「フィドル」とは基本的に「アイルランド音楽」で使われているフィドルであって、他の音楽で使われている「フィドル」の奏法ではありません。

 

 他のジャンルの音楽で使われている「フィドル」では使われていない奏法や用法もあるかもしれません。

 

フィドルと言っても"これがフィドルの演奏法"というのはありません。

 

フィドルはアイルランド音楽だけに使われている楽器ではありません。

 

フィドルはヨーロッパの他の国の音楽でも使われていますし、アメリカやカナダの音楽でもフィドルが使われています。

 

国が変われば同じフィドルであっても演奏法が異なります。

 

もしかするとこのページで解説しているフィドルの奏法は、他の国のフィドルでは間違った演奏法になるかもしれません。

 

もし最初からアイルランドの音楽に興味があって、フィドルで演奏されたアイルランド音楽に興味があるのでしたら、ぜひこのページを読み進めていただけると、いろいろと参考になると思います。

 

アイルランドの音楽のこと自体についてあまりよくは分からないという方は、このページを読み進める前にこのサイト内にある「What is Irish Music? (アイルランド音楽とは)」というページをご覧になってみてください。

 

ジャンル別 フィドル
フィドルが使われているジャンルの一覧(多分他にも沢山あると思います) (クリックで拡大できます)

フィドルは色々なジャンルに使われている楽器です。ジャンルが変われば演奏する音楽も、演奏法も変わります。

 

一般的に言ってアイルランドのアイリッシュフィドラー達はアイリッシュ音楽以外は弾かない人がほとんどです。

 

オシーン・マクディアマダ(Oisin MacDiarmada)という有名なフィドル奏者が日本でワークショップ(グループレッスン)を開催した際に、受講者の一人が「他のジャンルのフィドルも弾きますか?」と質問したのですが、オシーンの答えはアイリッシュ以外は弾かないとのことでした。

 

オシーン曰く、アイリッシュだけで精一杯だそうです。ちゃんと弾けるようにしようと思うと、他のジャンルにはとても手が回らないそうです。

 

常に新しい曲を覚えて、新しいテクニックを覚えて、覚えた曲を忘れないように練習して、習得したテクニックを忘れないように練習して、さらに覚えたテクニックに磨きをかけて・・・と考えると、それだけで精一杯だそうです。

 

多分他のジャンルのフィドル奏者も同じなのではないでしょうか。

 

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バイオリンとフィドルの違いについて

 

グーグルでフィドルと検索するこのページがヒットするようで、今現在このページをご覧になっている方の中にはグーグルの検索で来られた方もいらっしゃるかと思います。

 

グーグルでフィドルと検索するとこのページと共に、他のページもヒットするのですが、

フィドル
グーグルで「フィドル」と検索して出た検索結果(クリックで拡大できます)

上の画像の「フィドル」と検索して出た検索結果の3番目に「ヴァイオリンとフィドルの違い」というページが表示されています。(ちなみこのページは2番目に表示されています。)

 

3番目に表示されている「ヴァイオリンとフィドルの違い」というページを開くと、以下のようなページが現れます。

ヴァイオリンとフィドルの違い
クリックで拡大できます

上の画像にもある「ヴァイオリンとフィドルの違い」というページでは、バイオリンとフィドルの違いを

 

・ヴァイオリニストはビブラートで音程をごまかす。

・フィドラーはもともと始めから音程が狂っている。

 

だとか、

 

ヴァイオリニストはそっと音を出す

・フィドラーはいきなり突拍子もない音を出す

 

であるとか、

 

・ヴァイオリニストは演奏中、自己陶酔している

・フィドラーは演奏中、酒に酔っている

 

とか、

 

・ヴァイオリニストは練習を欠かさない

・フィドラーは酒を欠かさない

 

などといった感じで解説(?)しています。

 

フィドルの演奏に興味を持たれる方の中にはこの「ヴァイオリンとフィドルの違い」のページもご覧になっている方が多いのですが、もし興味のある「フィドル」が「アイリッシュ(アイルランド音楽)のフィドル」であるのでしたら、「ヴァイオリンとフィドルの違い」で解説されていることは半分以上「ジョーク」と思っておくと良いと思います。

 

このページの「はじめに」のところにも書いたのですが、フィドルと言っても「これがフィドルの弾き方」というのはありません。

 

ジャンルが変われば演奏する曲も、演奏法も大きく異なります。

 

あくまで「フィドル」という言葉は、英語で「弓で弾く弦楽器の総称」という意味の単語で、実はこれが「フィドルです」といえる楽器はこの世に一つもありません。

 

「ヴァイオリンとフィドルの違い」のページにはどのジャンルの「フィドル」のことか明記されていませんし、このページを作った作者さんの真意も不明です。

 

「ヴァイオリンとフィドルの違い」のページに書かれていることは、ジョークとして読む分に面白いと思います。

 

「ヴァイオリンとフィドルの違い」というよりも、「クラシック音楽とフォーク音楽」の違いという観点で見るのであれば、だいたい当たっているかなって感じかなと思います。「ヴァイオリンとフィドルの違い」のページのコメント欄に「クラシックギターとブルースギターの違いとまったく一緒だ」というコメントを寄せている方がいるように、フィドルの弾き方云々ではなく、民間伝承音楽であるアイルランド音楽とクラシック音楽とで比べた場合は、「ヴァイオリンとフィドルの違い」のページに書いてあるような感じに近い部分もあると言えるでしょう。

 

しながら、ちゃんとしたアイリッシュのフィドルの弾き方で弾けるようになろうと思うと、それなりに「やらなければいけないこと」、「学ばなければいけないこと」が多くあり、「ヴァイオリンとフィドルの違い」のページに書かれていることを真に受けすぎない方がいいかなと思います。

 

他のジャンルのフィドルだとどうなのか分かりませんが、アイリッシュのフィドルはちゃんと弾けるようになろうと思うとそこそこ大変な楽器だと思います。

 

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楽器について

 

アイルランド音楽で使われるフィドルは、楽器自体は普通のバイオリンと全く同じものです。

 

色々な値段のバイオリンがありますが、1万円のバイオリンでも100万円のバイオリンでもフィドルとして弾くことが可能です。

 

どんな楽器であれ、フィドル奏者が弾くとフィドルに、バイオリン奏者が弾くとバイオリンになるのです。

私自身は埼玉在住のバイオリン製作家「篠崎渡さん」が作った日本製のバイオリンを使っています。

アイリッシュフィドル
私が弾いているフィドルです。
アイルランド音楽 フィドル
2012年に作られた新しい楽器です。

よく「どういうのがフィドル向きなバイオリンですか?」という質問を受けることがあるのですが、私自身は楽器のことはあまり詳しくないので、これならフィドル向き、これはフィドルには向いていないとの断言はできません。

 

個人的には好みの音色が出る楽器を選ぶのが一番だと思いますが、これから始める人で音色の違いがよく分からないという方などは、値段と見た目で決めてしまってもいいのではないかなと思います。

 

楽器の購入に関してはこちらのページをご覧ください。

 

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弓について

 

フィドルを演奏するためには楽器本体と合わせて弓も必要です。

 

弓にも色々なものがあって、どれを選んでよいか迷うものです。

 

とはいっても「アイリッシュを弾くのならこういう弓」というのもないと思います。

 

最初のうちは色々なのを試しながら、自分に一番合う弓を見つけていくしかないと思います。

 

私自身はコーダボウというメーカーのカーボン製の弓を使っています。

 

そこそこの値段はしますが、バランスの取れた良い弓だと思います。

 

私がアイルランドに住んでいたときに、隣に住んでいた名フィドラー「ヴィンセント・グリフィン」もよく私の弓を借りて弾いては、「これは良い弓だ」と言っていたので、わりとアイリッシュ向きな弓と言えるのではないでしょうか。

コーダボウ
弓は「コーダボウ」というカーボン製の弓を使っています。
コーダボウ

弦やその他の用品について

 

フィドルを弾くには、バイオリン本体と弓以外に松脂などの用品も必要です。

 

弦は購入する時に張られていますが、弦にもいろいろな種類のが出ていて、どれを使ってよいやら悩むものです。

 

弦には:

・ガット製

・ナイロン製

・スチール製

の3種類があります。

値段はガット製がもっとも高く、スチール製が一番安いです。

 

弦も材質の違いでアイリッシュに向いている、向いていないとは言えないので、自分の好みの音が出せる弦を選ぶのが一番だと思います。

 

私自身はダダリオの「ヘリコア」というスチール弦を使っています。

アイリッシュフィドル 弦
弦はダダリオのヘリコアを使っています。

私がヘリコアを使っている理由は、安いからとか弾きやすいからということではなく、とある理由があってこの弦を使い続けています。

 

とある理由とは・・

 

バイオリンの弦は、弦のテールピース側とペグ側に色がついていて、これでメーカーや種類の違いが分かるのですが、ダダリオのヘリコアのテールピース側に青と黄色になっているのです。

 

青と黄色は私がアイルランドで住んでいたクレア州の県の色でもあり、クレアカラーの弦ならきっと上手く弾けるようになるだろうと思い、フィドルを始めて以来ずっとヘリコアを使い続けています。

アイリッシュフィドル 弦
ヘリコアのテールピース側の色は青と黄色
アイリッシュフィドル クレア州
青と黄はクレア州の色でもあるのです。「Vodafone」のロゴの入ったミニウェアはアイルランドの国技とも言われるハーリングのクレア代表チームのウェアを模したものです。

弦以外に必要なものとして松脂があります。

 

松脂も色々なものが出ていますが、私は「アルシェ」というメーカーの和柄デザインの松脂を使っています。

 

これを選んだ理由は特になく、和柄だとアイルランドで現地の人に見せたときにウケるかなと思って買ってみました。

アイリッシュフィドル 松脂
和柄デザインが特徴のアルシェの松脂

その他にバイオリンの演奏に使う用品として、「肩当」というものがありますが、私はこれまで一度も使ったことがありません。

アイリッシュフィドルでは肩当を使わない奏者は珍しくはありません。

もちろん肩当てを使う奏者も居ます。使う使わないは奏者の自由ですので、使いたい人は使ってみるといいと思います。

肩当

肩当はアイリッシュフィドルでは必ずしも必要なものではありません。


基本的な演奏法について

 

フィドルは弓で弦を擦って音を出す楽器です。

 

バイオリンは音を出せるようになるまでが、難しい楽器と言われています。

 

実際は弓の毛を弦に当てて少しでも動かせば音が出るので、「音を出す」ということ自体はそれほど難しくありません。

 

ただ"綺麗な音"を持続させたり、一定の音量や音質で「音楽を奏でる」となると、そう簡単ではありません。

 

クラシックバイオリンは、弓で弦を擦って「ただ音を出す」だけでなく、色々な音の出し方、色々な弓の使い方を覚えないといけないので、クラシックの経験のない私からみるととても難しく見えます。

 

アイリッシュフィドルはとりあえず、弓で弦を擦って「ただ音を出す」ことさえ出来れば何とかなるので、クラシックバイオリンに比べればずっと簡単です。

 

ですが、アイリッシュフィドルよりもずっと高度なクラシックバイオリンを弾ける人が、アイリッシュも弾けるかというと必ずしもそうでもないのが面白いところです。

 

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弓の持ち方について

 

クラシックバイオリンの世界では一応何となく決まった弓の持ち方があるようですが、アイリッシュフィドルでは弓の持ち方は演奏者によってまちまちで、これが正しい持ち方というのは存在しません。

アイリッシュフィドル
アイルランドを代表するフィドル奏者「マーティン・ヘイズ」の弓の持ち方
アイリッシュフィドル
ミシェル・オブライエンの弓の持ち方
バイオリン 弓の持ち方
クラシックバイオリンの基本的な弓の持ち方

上の画像の左側2枚はどちらもアイルランドを代表するフィドル奏者の弓の持ち方です。

 

一番右側のクラシックバイオリンの弓の持ち方と比べると、2人とも随分と違う弓の持ち方ですが、アイリッシュフィドルではこんな弓の持ち方でも全然問題ありません。

・変わった弓の持ち方①

 

私は現地のフィドルの教室に通って習ったのですが、弓の持ち方に関しては「好きに持っていいよ」という感じで、持ち方についてとやかく言われたことは一度もありませんでした。

 

先生の持ち方や他の生徒さんの持ち方、セッションで弾いている人たちの持ち方を見ながら見真似で持ち方を覚えていきました。

 

最初のころは鉄棒を握るように持って弾いていたこともありました。

フィドルの弓の持ち方
フィドルの弓の持ち方
アイリッシュフィドル 弓

フィドルを始めた頃はこんな持ち方で弓を持っていました。

上の画像のような持ち方でも、アイリッシュであれば弾けないことはありません。

上は鉄棒握るように弓を持って演奏した演奏です。

・変わった弓の持ち方②

 

「鉄棒握り(?)」の他にもアイリッシュフィドルは理論に囚われない(?)弓の持ち方があって、特にマーティン・ヘイズはワークショップでちょっと変わった弓の持ち方を見せてくれます。

 

マーティン・ヘイズのワークショップは日本人の方も多く参加していると聞くので、見たこともある人が多いのではないでしょうか。

アイリッシュフィドル 弓
マーティン・ヘイズがワークショップで見せてくれた弓の持ち方です。
アイリッシュフィドル 弓
マーティン・ヘイズはこの持ち方でも普通に弾いてしまいます。

下の動画では上の画像にある弓の持ち方で弾いています。

・変わった弓の持ち方③

 

次の弓の持ち方もマーティン・ヘイズがワークショップで見せてくれた持ち方です。

フィドル 弾き方
フィドル 弓の持ち方

下の動画では上の画像の持ち方で弾いています。

弓を逆さに持って弾いてみる

 

ここまで色々な変わった弓の持ち方を紹介してきましたが、最後に弓を逆さに持って弾く弾き方を紹介したいと思います。

 

弓を逆さに持って弾くと、弓の重みで自然に毛が弦に食いついていくので、人差し指に力を加えなくてもハリのある良い音を出すことができます。

 

初心者さんなどでなかなか芯のある音が出せないで苦労している方にはぜひお勧めしたい練習法です。

以上、アイリッシュフィドルは色々な弓の持ち方でも、とりあえず弾ける弾けるので、あまり基本的な持ち方などについて考えすぎない方がいいと思います。

 

「こうやって持たないと弾けない」と考えるのではなく、「こうやって持っても弾ける」という持ち方を考えるほうが、自分独自のスタイルに繋がって良いのではと思います。

 

アイリッシュのボーイングについて詳しく知りたい方はぜひレッスンにいらしてみてください。

 

詳しくはこちらよりお問い合わせください。

 

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基本的なボーイング(リールの場合)

 

アイルランド音楽には色々なタイプの曲がありタイプの違いによって演奏法が異なってきます。

 

全てのタイプの曲について解説するのは大変なので、アイルランドで一番よく弾かれている「リール」という曲の基本的な演奏法、すなわち基本的に弓の使い方について説明したいと思います。

 

「リール(Reel)」はアイルランドで最も盛んに演奏されているタイプの曲です。

 

ほとんどの場合で楽譜に書くときは4分の4拍子で書かれます。(まれに2/2拍子や2/4拍子でかかれることもあります)

 

楽譜に書くと1小節に8分音符を8つ弾くフレーズが連続することが多いのですが、"楽譜通り"に音と音の間隔を均等に弾いてしまうと"ノリのない演奏になってしまいます。

譜例1

アイリッシュのボーイングの基本
リールの基本的なリズムの例(クリックで拡大できます)

アイリッシュ的には以下のような感じで弾きます。

譜例2

アイリッシュフィドルのボーイングの基本
リールのリズムの出し方の一例(クリックで拡大できます)

実際にこれを曲の中でやると下の動画のようになります。

下の楽譜が上の動画で弾いている曲の楽譜です。

譜例3

モルクイーンズリール

アイリッシュの曲は楽譜に書かれたのを見ると、とても簡単そうに見えるのですが、アイリッシュなノリを出そうと思うとそう簡単にはノリが出せないものです。

 

実際のリールのノリの出し方も人によって色々なので、色々な人の演奏を見たり聞いたりして真似していってみるうちにノリがつかめるようになると思います。

 

他のタイプの曲で使われるボーイングなど、もっとアイリッシュのボーイングについて知りたい方はぜひレッスンにいらしてみてください。

 

詳しくはこちらよりお問い合わせください。

 

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基本的なボーイング(リールの場合) マーティン・ヘイズによる解説

 

アイルランドを代表する名フィドル奏者「マーティン・ヘイズ」も上と同じようなボーイングを使っています。

彼のワークショップ(グループレッスン)でボーイングの基本について説明しているところを録音してきましたので、よかったら下の動画(音声のみ)を見てみてください。

装飾音について

ロール

装飾音はアイルランドの音楽の特徴のひとつで、色々な種類の装飾音が用いられています。

 

代表的な装飾音として「ロール」と呼ばれているものがよく知られています。

 

「ロール」を譜面に書くと以下のようになります。

譜例4

ロール
クリックで拡大できます

他の音のロールは以下の譜面のように弾きます。

譜例5

ロール
クリックで拡大できます

これをフィドルの上でやると以下のようになります。

下の楽譜は上の動画で弾いている曲の譜面です。

 

動画と同じように弾くには「~」の記号が付いているところを、上の譜例45と同じように弾きます。

 

譜面に書くととてもシンプルな曲なのですが、ロールが入ると複雑に聞こえると思います。

譜例6

上の動画で弾いている曲の楽譜です。(クリックで拡大できます)
上の動画で弾いている曲の楽譜です。(クリックで拡大できます)

トリプレット

アイルランドのフィドル奏法ではロール以外にも色々な装飾音が用いられています。

 

ロールと並んで代表的なものに「トリプレット」といわれる装飾技法があります。

 

トリプレットとは「三連符」の意味でアイリッシュフィドルでは、ロールの記号が付いたところを単音の三連符で弾くのが一般的な使い方です。

 

楽譜で表すと以下のようになります。

譜例7

トリプレット

これを実際にフィドルの上でやると以下の動画のようになります。

下の楽譜は上の動画で弾いている曲の譜面です。

ロールの記号「~」のついている箇所を単音の三連符に置き換えると、上の動画と同じように弾けます。

上の動画で弾いている曲の楽譜です。(クリックで拡大できます)
上の動画で弾いている曲の楽譜です。(クリックで拡大できます)

アイリッシュフィドルではロールやトリプレット以外にも色々な装飾技法が用いられています。もっとアイリッシュフィドルの装飾技法について知りたい方はぜひレッスンにいらしてみてください。

 

詳しくはこちらよりお問い合わせください。

ポジション移動について

 

アイルランドの伝統曲のほとんどはファーストポジション内で弾ける曲なのですが、ごくまれにポジション移動(※)を必要とする曲もあります。

(※)ペグ側(糸巻側)に一番近い押さえる位置が第一ポジション。

 

ポジション移動を必要とする曲は昔から存在したようで、アイルランド音楽界の「バイブル」とも呼ばれる「O'Neill's 1001」にもポジション移動を必要とする曲が掲載されています。

オニールズ1001
アイルランド伝統曲の楽譜集。1001曲が収められていて、この中に載っている多くの曲が今でも盛んに弾かれています。
The Contradiction Reel
「O'Neill's 1001」に収められている「The Contradiction Reel」という曲。この曲を譜面通りに弾くとなるとポジション移動が必要になります。(クリックで拡大できます)

上の曲を実際にフィドルの上で弾いてみたのが下の動画です。

アイルランドには他にもポジション移動が必要となる曲があります。

他の曲も知ってみたいという方はぜひレッスンにいらしてみてください。

詳しくはこちらよりお問い合わせください。

 

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ビブラートについて

 

ビブラートはクラシックバイオリンの世界では身につけるべき必要不可欠な技術となっているようですが、アイリッシュフィドルでは滅多に使う機会がありません。

 

とはいっても全く使わないわけではなく、「スローエア」というゆっくりした曲を弾くときなどにビブラートを使うこともあります。

 

ビブラートのかけ方も人によってまちまちで、クラシックの奏者ばりの大きなビブラートをかける人もいれば、ポードリック・オキーフ(Padraig O'Keeffe)のように指でなくアゴを振るわせることで、ビブラートをかける人もいます。

 

下の動画は私流のビブラートのかけ方です。

私の場合は指の先端だけを小刻みに動かしてビブラートをかけています。

お勧めのCD

 

お勧めのアイリッシュフィドルのCDをこちらにリストアップしてみましたのでよかったら参考にしてみてください。

お勧めの教則本や曲集など

 

お勧めの教則本や曲集のリストをこちらでご覧いただけます。

フィドル奏者名鑑

 

こちらのページではアイルランドを代表するフィドル奏者を時代別、地域別紹介しています。100年以上前の奏者から若干17歳の奏者まで総勢105名の奏者を取り上げています。

 

ページが重たいので、PCでご覧になることをお勧めいたします。

まとめ

 

ここまでざっとアイリッシュフィドルの基本的なことについて、解説してきましたが、実際にアイリッシュフィドルの演奏を志すとなると、もっともっと知らなければいけないことが山ほどあります。

 

もし更にアイリッシュフィドルについて知ってみたい、弾けるようになってみたいという方はぜひ私にレッスンにいらしてみてください。

 

詳しくはこちらよりお問い合わせください。

 

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